円形脱毛症の治療が長期化したとき

多発型や蛇行型、全頭型、汎発(はんぱつ)型などの円形脱毛症では、状況が好転して完治するまでに時間を要するケースがあります。また、一度治った後でも再発を繰り返すこともあります。なかなか改善が見られない場合は精神的にも辛い日々が続き、治療に対する意欲も薄れがちになることもあるかも知れません。

ここでは、治療が長期化したときのための心がまえ等について考えてみました。

治療を続けることの意義

思ったような改善が見られない場合でも、主治医との十分なコミュニケーションのなかで状況を把握・理解するとともに、引き続き根気よく治療を続けることが大切です。

また、主治医の了解のもと、症状に関する情報をまとめてもらい(診療情報提供書)、セカンドオピニオンに相談するというやり方もあります。セカンドオピニオン制度とは、複数の専門家の意見を聞くことで、より適した治療法を患者自身が選択するという考え方にそったものです。
何よりも主治医との信頼関係を築き、納得して治療を続けていただくことが大切です。

民間療法や東洋医学への期待は?

円形脱毛症に効くとされる民間療法はいくつかあります。中には「ガンに効く、脳梗塞を予防する、円形脱毛症を治す」などと標榜するものもあります。ただ、医学的根拠に基づく実際の効果があるとは限らないため、十分に注意する必要があります。また、漢方や鍼灸などに代表される東洋医学については、現時点で有益性は十分に実証されていないため、治療を試みる前に、一度主治医に相談してみましょう。

QOLを大切に

円形脱毛症の治療には、副作用を伴うものもあります。長い期間を治療に費やすことで、逆にスト レスがたまるケースもあるでしょう。治療が長引くことにより、自らが理想とする生き方、自分らしい生活を見失う、つまりQOL(quality of life:生活の質)を低下させる要因となる場合もあります。

長期化する治療の中でもしそのような状況に陥りそうになったら、主治医と相談のうえウィッグ(かつら)を上手に利用したり、他の治療法を試してみたりして、QOLの維持・向上をめざすことも大切です。円形脱毛症、およびその治療と上手につきあい、充実した人生を送っていただきたいと思います。

監修:横浜労災病院 皮膚科部長 医学博士 齊藤典充先生
野村皮膚科医院 院長 医学博士 野村有子先生

関連ページ

円形脱毛症の完治まで時間が掛かったときには。円形脱毛症.comでは円形脱毛症でお悩みの方をハートフルサポートする情報サイトです。

このページのトップへ