円形脱毛症における脱毛部分の上手な隠し方

円形脱毛症を発症すると、どうしても他人の目が気になってしまいます。その場合、帽子などを上手に活用して脱毛斑を隠すことで、心配、不安を多少なりとも取り除くことができます。
ここでは、円形脱毛症における脱毛部分の上手な隠し方について考えてみましょう。

隠すには、どんな道具が?

1.帽子、バンダナ、スカーフ

最も手軽に隠すことができるのは、帽子やスカーフ、バンダナなどです。頭部の大部分を覆うことができるので、単発の脱毛斑だけでなく、複数の脱毛斑を隠すのにも向いています。ただし、室内でずっと帽子をかぶっていたり、フォーマルな席にバンダナで参加したりと、場所や状況によっては不自然になりますので、注意が必要です。

また、スカーフやバンダナなどを選ぶ場合、静電気をなるべく起こさない素材のものを選びましょう。静電気は頭皮への負担の原因となり、円形脱毛症の治癒に対しては良くありません。ナイロンや毛糸ではなく綿やシルクのものを選ぶなど、素材に気をつけることが大切です。

2.ヘア・ファンデーション

単発のように脱毛斑が小さい場合は、ヘア・ファンデーションが便利です。
髪に直接ふりかけて、地肌に色をつけ、髪をボリュームアップさせて脱毛斑を隠すことができます。最近では品質が良くなっていて、汗をかいたりしても落ちにくくなっています。

3.医療用ウィッグ

脱毛斑が大きくなってしまった場合、医療用ウィッグでカバーする方法も有効です。医療用ウィッグはカバーする範囲によって色々なタイプのものがあります。 
部分~頭部全体を覆うタイプのウィッグ以外にも、脱毛斑に直接貼り付けてカバーするものや、帽子とセットでカバーするものもあります。

脱毛斑に直接貼り付けるタイプ

ヘアスポット

帽子とセットでカバーするタイプ

ルナヘアー

自分の髪やウィッグ(かつら)で上手に隠すには?

1.自分の髪を活用する

短髪の男性の場合は難しいケースもありますが、脱毛斑の数が単発または2~3箇所くらいであれば、髪型で隠すことも可能です。理髪店や美容院で、脱毛部が目立たないようにカットしてもらいましょう。女性の場合、ロング・セミロングの場合には、脱毛部を隠すようにピン等をうまく使って固定したり、編み込みをしたりすると、目立たなくすることが可能です。

2.ウィッグ(かつら)をつける

髪型で隠すことを一歩進めたものが、ウィッグ(かつら)の活用です。帽子などと同じく、頭部全体を覆って隠す手法ですが、大きな違いは、帽子をかぶっていては不自然な屋内などでも使える点です。

特に、医療向けのウィッグ(かつら)は、麦わら帽子程度(約80~100g)の重さしか無いため、とても軽くて着け心地が良いのが特長です。円形脱毛症は、脱毛の場所や範囲によっていくつかの種類に分かれます。種類によって脱毛範囲が異なりますので、それぞれの種類(症状)に合わせた対応が必要となります。

【脱毛斑が小さく、少量の場合=単発型】

まずは自身の毛髪でうまくカバー出来るか確認してみてください。自身の毛髪が短かったり、カバーすることが難しい位置に出来てしまった場合は、脱毛斑に直接貼り付けるタイプのものが有効です。

【脱毛斑が増えてしまった場合=多発型】

症状が進行してしまうと、脱毛斑が大きくなったり、数が増えてしまう場合もあります。脱毛斑の場所にもよりますが、ヘアピースのようなものでうまくカバーし、自身の毛髪となじませる方法が効果的です。

【頭部全体の髪の毛に影響が出てしまった場合=全頭型】

ヘアピースでもカバーできなくなってしまった場合は、フルウィッグを活用する方法があります。なお、フルウィッグは長時間使用しても疲れにくいものを選びましょう。ウィッグは実際に手に取って着用してみて、自分の頭のサイズに合ったウィッグを選ぶことが大切です。

【毛髪以外の体毛にまで症状が及んでしまった場合=汎発型】

フルウィッグで頭髪をカバーする他に、円形脱毛症で、眉毛・まつ毛が脱毛してしまった場合、化粧で書くことも一つのケア方法になります。特に眉毛は形を少し変えるだけで顔の印象が大きく変わります。こちらのページなどを参考にして、自分に合った方法でケア出来るようにしておくのがポイントです。

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