円形脱毛症のQOLを考える かわら版タイトル

QOL便り

 

学校生活全般について


脱毛斑の症状が進行してしまい、ケアグッズやウィッグを使用して学校に登校する場合は、学校側や担任の先生に事前に相談しておくことをおすすめします。事情を把握しておいてもらうことで、体育などの激しい運動や水泳などに無理に参加する必要が無くなりますし、精神的な負担も軽くなります。
この病気とうまく付き合っていくうえで大切なことは、今までと変わらぬ生活が送れるように身の回りの環境を整えることです。特に10代の多感な時期は周りの目が気になりますし、学校のように情報が乏しいコミュニティにおいては、脱毛症という病気は残念ながらいじめの対象にもなりかねません。
ご本人の気持ちを尊重しながら、周囲の方々(ご家族、学校の先生など)と相談し、ベストな方法を考えていくことが大切です。

宿泊時のポイントについて


コロナ禍でその機会も減ってきてはいますが、学校生活で悩むことの一つに合宿や修学旅行など宿泊を伴うイベントがあります。これらで特に不安とされることは「お風呂」と「就寝」の問題です。
大浴場などに入浴する場合は、大浴場では身体だけを洗い、髪のセットは部屋風呂などを使用するのがおすすめです。手間ではありますが、そうすることで脱毛斑を気にせずに入浴出来ます。
なお、ウィッグを着けて入浴した場合、入浴後に別の部屋やトイレなどでウィッグを外して、頭を濡れタオルなどで拭いてあげると良いです。入浴時にかいた汗を拭くだけでもすっきりします。
就寝の問題については、寝返りなどで髪型が乱れてしまい、脱毛斑が見えてしまう(ウィッグだと気がつかれてしまう)心配もあるかと思います。同室の人が寝るまでは起きていて、朝早く起きて髪の毛をチェックするという話も耳にしたことがありますが、心配であればヘアピンなどで固定したり、枕元に小さな鏡やブラシを忍ばせておくと安心です。
学生時代の思い出はかけがえのないものです。楽しい思い出が髪の毛が原因で辛い思い出にならないように、ちょっとした回避策を知っているだけでもいざという時に役に立ちます。

耳より情報

 

正しいシャンプーの仕方について

日頃、ほぼ毎日行うシャンプー。円形脱毛症を発症した時に限らず、抜け毛が増えてきたと感じた時、「ふつうにシャンプーして大丈夫なの?」という質問・疑問を良く伺います。
そこで今回は、編集部がおすすめするシャンプーの仕方とポイントについて解説いたします。基本的な順序についてはこちらのページでもイラスト付きで解説しておりますので、ご参照ください。ここではその手順の中でもさらにポイントになることを補足いたします。



●ポイント1事前に髪をブラシでとかす
粗めのブラシでお湯をかける前にブラシで髪をとかしておくことで、髪に付着している汚れを落としやすくなります。意外に忘れがちなので、浴室に専用のブラシを常備しておくことをおすすめします。

●ポイント2お湯(シャワー)だけで十分に洗い流す(湯シャン)
いきなりシャンプーを手に取って洗いはじめるのはNGです。最初にお湯で洗い流すだけでも50%以上の汚れが取り除けると言われています。

●ポイント3シャンプーをつける
ここでのポイントは「十分に泡立てる」ことです。さらに髪というよりは頭皮につけることが重要です。シャンプーは、髪の汚れを取り除くと同時に、皮脂を取ることの方が重要なのです。

●ポイント4マッサージするように洗う
ここで注意したいのは「指の腹」を使うことです。優しく揉み出しながらマッサージするように洗うことで、より効果的に皮脂を取り除くことができます。

●ポイント5シャンプーを洗い流す(すすぎ)
シャンプー剤を残さないようにすることが重要です。すすぎ残しは頭皮トラブルの原因になります。

●ポイント6トリートメント(コンディショナー)を塗布する
髪全体に行き渡るように髪にもみ込んで塗布します。ここで重要なのは頭皮に直接つけないように意識することです(脱毛で髪が少量の場合はこの工程は省いても構いません)。また、これも最後はしっかり洗い流してください。

●ポイント7タオルドライ後にドライヤーで乾かす
ポイントはドライヤーを使う前に、しっかりとタオルドライをすることです。ドライヤーも適度に乾かすことが大事で、「早く乾かしたい」からといって近距離で高熱を充てることは髪を痛めますのでNGです。



いかがでしたか?脱毛時でもそうでなくても基本は変わらず、頭皮を労わったシャンプーを心がけましょう。また、シャンプー剤の選択に困った場合、スヴェンソンの通信販売でも頭皮を労わったシャンプーを扱っておりますのでご確認ください。

円形脱毛症における脱毛部分の上手な隠し方についてご紹介。円形脱毛症.comでは円形脱毛症でお悩みの方をハートフルサポートする情報サイトです。

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