円形脱毛症のQOLを考える かわら版タイトル

QOL便り

 

ウィッグ使用時の汗対策について


ウィッグユーザーにとっては、暑い夏をどう乗り切るかは永年の課題ですよね。近年は特に異常な暑さなので、滴り落ちる汗の量や汗の湿気で蒸れるウィッグの臭いなど、汗によって生じる悩みは少なくありません。特に頭皮全体を覆うウィッグを使用している場合、汗は頭皮を伝って揉み上げや襟足の毛先から雫状になって滴り落ちてきます。そのため、通常よりも汗の量が多く、悩まれている方も多いかと思います。
そんな時は、インナーキャップの使用やウィッグの内側に脇汗パッドや薄い布を一枚挟んでいただくのがおすすめです。汗を吸収して滴り落ちる汗の量を減らすことができるので、これだけでもかなりのストレス軽減になります。なお、脇汗パッドや薄い布は衛生面を考えて使い捨ての物をおすすめします。また、頭皮の汚れがウィッグに付着するのを防止することにも繋がるので、ウィッグを清潔に保てます。その結果、洗う頻度を少なくすることができ、ウィッグの劣化防止にも繋がり一石二鳥です。
このように、ほんの少し工夫をすることで汗の量やウィッグに付着する臭いへのストレスを軽減させることが出来ます。

マスクとの併用について


コロナ感染症によって、1年中マスクの着用が必要になってしまいました。脱毛症などでウィッグや帽子を使用されている方は、マスクを着用することで今まで以上に暑さ対策に苦労しているという声を耳にします。
そんな時におすすめなのがハッカ油です。ハッカ油で作ったスプレーをマスクなどに噴きかけることで、ハッカ油の成分であるメントールが呼吸と共に鼻や口から吸収され、顔の周りがひんやりします。
また、小さなタオルなどに噴きかけて持ち歩くのもおすすめです。保冷剤を携帯するのも効果的ですが、外出する時、例えば駅のホームや電車内で保冷剤を使用するのは抵抗があるかと思います。そのような場合は、小さなペットボトルを凍らせて携帯することもおすすめです。水分を取る事で熱中症対策にもなります。
夏はウィッグや帽子を使用している方にとっては大変な季節ですが、こういった工夫をする事でストレスを和らげることができますので、少しでも快適に過ごす手立てになれば幸いです。

耳寄り情報

 

紫外線による頭皮や髪の毛への影響

QOL便りでは「汗」をテーマにしてまいりましたが、汗とともに春から夏にかけて注意すべきケアである「紫外線対策」についても触れさせていただきます。
太陽の日差しが強い時に、屋外で髪や頭皮を長時間そのままにしておくと、

髪の水分が減少し、パサパサになってしまう
髪が変色する
切れ毛・枝毛の原因になる
頭皮が日焼けしてしまう。軽度のやけどに発展する場合もある

ということが起こり得ます。いずれも髪や頭皮にとって良いコンディションとはいえませんね。
私たちが日ごろからできる対策としては次のことが挙げられます。

1.髪や頭皮をしっかり冷やす
濡れタオルや低温のシャワーなどを使って、頭皮をしっかりとクールダウンさせるように心がけて下さい。「頭皮が熱い」と感じた時は早めに行うだけで、軽度のやけどの予防にもつながります。

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2.優しくしっかりシャンプーする
頭皮が「日焼けしている時はシャンプーを控えた方が良いかな」と思われる方も多いことでしょう。しかし、シャンプーを控えると、汗や皮脂などの成分が残ってしまいさらに頭皮環境が悪化する恐れがあります。
シャンプーをする時は、頭皮に極力ダメージを与えないように気をつけてください。使用するシャンプーはアミノ酸系など刺激の少ないものを選び、すすぎを重視して洗い残しのないようにしましょう。


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3.髪や頭皮の保湿ケアをする
シャンプーの後に頭皮や髪にやさしいコンディショナーやローションを使ってしっかり保湿すると、頭皮や髪のダメージを最小限に抑えることができます。
具体的には、NMF(天然保湿因子)、セラミド、ヒアルロン酸などの保湿成分が含まれるコンディショナーやローションを選び、頭皮の角層成分を補ってください。頭皮専用の保湿ローションも販売されているので、商品選びの際には最初にチェックすると良いでしょう。

いかがでしたか?日頃から頭皮への紫外線対策を知ることで、より良い髪や頭皮のコンディションを保つことができます。それでも頭皮がひりひりしてしまうような場合は、表皮だけではなく真皮にダメージを受けている恐れがあるので、病院に相談するようにしましょう。

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